コーディー

L.A.コールドケースのコーディーのレビュー・感想・評価

L.A.コールドケース(2018年製作の映画)
3.7
90年代東海岸を代表するラッパー〝ノトーリアス・B.I.G.〟暗殺から18年。糸口を掴みながら未だ犯人特定に至らぬ事件に執着する元LA刑事と記者の執念。が、東西HIPHOP抗争や人種差別、さらに市警の腐敗など真相に迫るほどに陰謀が渦巻き…未解決である理由に戦慄する。
LA怖っ!

ビギーの前年に同じく暗殺された西海岸を代表するラッパー2Pac。相次ぐ東西レジェンドの暗殺がレーベルの敵対やギャング文化を焚き付ける。と同時に陰謀や憶測がひとり歩きし真実に誰も見向きしなくなる。映画はそんな混沌とした闇を処理できてない感もあるけど正義を必要としない無秩序にはゾッとした。

もう少しバディ感強めでも…とは思ったけど実話を元に更に未解決事件となると安易にカタルシスを得るってわけにも行かないし抑えた展開なのも仕方ないね。
そして最近何かとスキャンダラスなジョニデやけど全てを失いながらも元刑事として不確定に惑わず、真実を求める鋭い視線が闇深い中で光ってた。

割と関係性の把握とかあるので多少知識ある方が楽しめるかも。
自分はこの時代のHIPHOPに特別詳しくはないけど割と聴いてたパフ◦ダディがビギーの追悼曲歌ってたな〜とか、彼のバッド◦ボーイレコードとデス◦ロウのdisり合いとかw
あと『ストレイト・アウタ・コンプトン 』とか観とくのもアリかも。