ズビグニェフ・ツィブルスキの追悼映画。30年先行したリアル『千年女優』みたいで面くらう。ツィブルスキ出演作の映像を再構成した、いわゆる「名場面集」なのだが、作品が切り替わってもちゃんとアクションの連続性が維持されるような凝った編集がなされている。それが走馬灯のようでもあるし、並行世界の横断のようでもある。ひとりの俳優のフィルモグラフィーが多様な生の可能性として提示される一方で、まるきっり別の人間に転生したとしても変わらないものをたしかに見いだすことができる。「回想録が非現実的になるほど多くの経験した」という台詞は、まさしくこの映画のために発せられたようだった。

ズビシェクとは、27歳で俳優デビューしわずか 39歳で事故死してしまった、ポーランドの幻の大スター、ズビグニエク・ツィブルスキの愛称。彼の12本の映画出演作と記録作品のモンタージュ作品です。

『灰とダイヤモンド』を観て以来私は彼に恋しているので、もうたまらなかったです！彼のプロモーションビデオと言えなくもないけど、ただの繋ぎ合わせではなく、カットも音楽の使い方も凝った作りになっていて楽しめた。でも知らない作品の方が圧倒的に多くて悲しかった…

ポーランドのジェームス・ディーンと呼ばれているらしいけれど、それよりも男くさいですよね、身体も分厚くて。あの厚い唇が良い。

上映後のトークイベントより
①ポーランド国内の映画俳優に贈られる名誉ある賞に、彼の名前が付いているそうです。
それほどの大スターなんですねぇ。
②彼はハリウッド進出を夢見ており、実際にNY のTV局等からオファーが来ていたが、実現に至らず亡くなった
…などなど。あとは長くなるので割愛

早世したスターはいつまでも輝きを失わない。だけどやっぱりもっと長生きしてほしかったな😢

ズビシェクはチブルスキのニックネーム。

チブルスキの映画12本による彼のショーケース。
「灰とダイヤモンド」しか判りませんでした 笑