銃撃シーンが苦手なので、ウエスタンとかあまり観ないんだけど、ジャック・オーディアール監督作品となれば観たくなる。
さらに、ホアキン・フェニックスとジョン・C・ライリーが兄弟役なんて、濃ゆい…。濃すぎるだろ…。そこにジェイク・ギレンホールも加わるとなれば!
という訳で期待していた作品。
想像通り、ジャック・オーディアール監督らしい濃密で重厚な作品に仕上がっていた。
冒頭から殺し屋兄弟役の二人の風貌を見ながら、顔面の圧が強いなぁ…とかしみじみ思っていたら、ホアキンがジョン・C・ライリーに向かって「不細工だな」と言う台詞があって思わず吹き出した(笑)。
凄腕の殺し屋とは言え、二人のどこか愛嬌のあるキャラクターがなんとも憎めない感じで、この兄弟のやり取りに笑っちゃうような場面も多々あって、それがこの作品全体があまりシリアスでへヴィーになりすぎないような軽さを加えていたのが良かったと思う。
追ったり追われたりトラブルに遭ったりしながら荒野を進み行く緊張感と、殺し屋としての見せ場もしっかりとあり、見ごたえはなかなか。
そして思わぬ友情が芽生えたかと思えば、そこからの急展開が強烈で、余りにほろ苦かった。。
もはや破滅的な結末しか想像出来なくてハラハラしたけど、ラストに物語は意外な場所へと着地する。
喧嘩しつつもなんだかんだいって仲のいい、兄弟愛の物語だったのね…と、まさか最後にほっこりさせられるとは。。
それにしても、途中、寝ているイーライが蜘蛛を…のシーンが余りに衝撃的過ぎて、しばらくそのあとの台詞が頭に入ってこなかったよ…😱