何も情報なく真っ白なまま観た方が楽しめる映画と、ある程度の知識を入れていかないと状況の理解が浅くなる作品とが、あると思います。
これはまさしく後者。今のドイツが抱える移民問題と歴史について知ってから見るべき作品だった。ネオナチという思想?グループ?については全く知らなかった…
でも、突然最愛の夫と子どもを亡くしたカティヤの気持ちは痛いほど伝わってきた。裁判でも執拗な問い詰めを受けて…有罪なのは明らかなのに。。
先方の弁護士が本当に憎らしく思える。。
ダイアン・クルーガーのいぶし銀のような演技がすごかった!
一度死を考えたけれど闘うことを選んだ彼女、
ラストは…
復讐を遂げたのか?
それとも闘うことを止めてしまったのか…?
エンドロールが流れる
私たちが行く場所…
そこでは幸せは消えない
そこでは傷つくことがない…と歌っていた。
彼女はその場所で家族に夫と子に会えただろうか…