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マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴーのwandaのレビュー・感想・評価

4.9
フィルマークス200個め記念(?)に、大好きな映画を記します。だから長文です(笑)

前作から5年後が舞台、同時に、若い頃のドナがどのように三人の男性と出会ったかを描く。
リリーとメリル(が若い時)は全然似てないけど、「ドナの若かりし頃はこうだったんだろうな~」と思わせるほどに、リリーは好演だった。例えば、些細な仕草やしゃべり方もそうだし、弾けんばかりの元気や明るさとか。
一方でアマンダちゃんは、リアルでは前作から10年経ち、一人の大人の女性として成長した落ち着きようがソフィにも表れていて「色々あったのねぇ…」という謎の気持ちで観ていた(笑)でも高音の歌声はなおも美しい。

観ていて「うまいな!」と思ったのは、現在と過去の切り替え。映像の繋ぎ方が素晴らしくないですか?
"I Have a Dream" や "I've Been Waiting for You" は特にそう思った。過去のドナがどうだったかを、ナレーションや台詞で説明されたら、興ざめだから。だってこれはミュージカル映画ですし。
また、細かいところで、前作の繋がり(オマージュ)を色々感じられて前作を観ている人ほど楽しい。
ところで、前作のドナの日記によれば、「…」はサム、ビル、ハリーの順だった気がします。でも、私がこの映画で唯一突っ込みたいのは、グランマとフェルナンドの歌の時、花火あがりすぎぃ!という点のみ。好きな映画は盲目になっちゃう、アハハ。


※ここからは少し結末にふれます。




冒頭でメリルドナの写真をみた瞬間は「もう出てこないのか」とがっかりして。そして、すっかり忘れた頃に"My Love, My Life" です。これは泣かずに見れるはずない。
私は出産もしてないし、母もありがたいことに存命ですが、色々ぶわっときて、かれこれ15回くらいは見てるだろうに毎回泣いてる(笑)

「ママがいてくれたらいいのに」
「いるわ」
孫と祖母のみじかいやりとり。ドナはソフィのことをちゃんと見守っていて。ソフィには見えていなくても、確かにあの瞬間は母の存在を感じていたんだと思います。って、これ書いてるだけで泣けてきたから重症だな、私!

この完璧すぎるエンディングからの"Super Trouper" は涙が引っ込む暇もないほどに、豪華で夢のようで超楽しくてハッピー。こんなに楽しくていいのかな!?と。過去、現在の人が大集結して歌って踊って、ニヤニヤが止まらなかった。この歌のシーンだけたぶん50回くらい見てる。


映画館では10回鑑賞。日本でもっとヒットしてたら30回くらいは観たんじゃないかと思う。もはやとり憑かれたと言っても過言じゃない。なぜ?
実は、初回はあまりノレなかった。知らない曲たちを字幕で追うのに必死で。
お馴染みの曲「マンマ・ミーア」が流れ出すのは一時間経ってたからで、そこからようやく楽しくなって、でも最後はあの教会のシーンの演出に泣いた。
少しモヤモヤしたので、そのあとサントラを聞いて、IMAXで2回目。字幕はあえて追わずに、観て聞くことに集中した…ここで完全にハマったというわけ。

2も既存のABBA曲をもとに、1の続編としてストーリーを新たに構築してる。前作でも書いたけど、ABBAの曲の幅広さに改めて驚く。この勢いで10年後くらいに3を作って頂いても大丈夫ですよ?今度はソフィとドニーの話でしょ?(笑)

楽しい。ほんとうに、大袈裟じゃなく心の底から楽しくて、ありがとうとしか言えない。ありがとう!
"Thank You for the Music"で1と2が繋がってるのも素敵。
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