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2重螺旋の恋人のkazataのレビュー・感想・評価

2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)
4.5
十代のある時期に大好きだったフランソワ・オゾン監督(今は無きバウスシアターでの特集上映とか通ったっけ)の最新作を、久々に公開直後に駆けつけて鑑賞しましたが……「これこれ!この無駄に悪趣味な感じ!」とあの頃(初期作)を思い出させるかのような原点回帰的な懐かしさに嬉しくなりました!

(不思議と二十歳過ぎた頃からオゾン熱が一気に冷めてあまり興味が無くなったので、その後そんなに作品を追えていないので憶測で言ってます……)

(一応)ミステリーだし物語的なネタバレは避けつつ(と言いながらオゾン作品は物語どうこうじゃなくて趣味が合う/合わないの領域だと思いますが……)、キャストが個人的に最高!

もうキーラ(ナイトレイ)やウィノナ(ライダー)が大好きなんで、同系統の顔立ちだと発覚したマリーヌ・ヴァクトさんが大好きになっちゃいました!

そしてこれまた大好きなジェレミー・レニエが……『クリミナル・ラヴァーズ』以来のまさかの「またしても!」な"天丼"セックスシーン!(「経験あるの?」的な台詞もありでもう確信犯だろ!)で思わず笑っちゃって、、、その後で懐かしさがこみあげてきて感無量という(笑)

(監督インタビューを読むと、原作には無いこのシーンが原因で当初予定していた役者が降板してジェレミーになったらしい……偶然の必然ってことにしておきましょう……)

やたらと謎解きを煽ってくる本作の宣伝ですが、かつてのオゾン作品同様に話の本筋とは別の部分でも楽しめる映画でした!
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