『ファントム・スレッド』と同じくジョニー・グリーンウッドが音楽を手がけているけど、こちらのほうがメリハリのきいた使い方してるなと思った。
ストーリーについては主人公の過去のトラウマなどをちらつかせるだけちらつかせて(父親から虐待を受けていた、軍人時代にひどい経験をした、行方不明人捜索のスペシャリストになってから少女たちが殺されているところを見たなど)詳しい説明はしないので、一体どういうことなんだと思ってしまうのも致し方ない。自分は、途中で「これは単なるノワールじゃないな」と思って頭を切り替えた。
銃もあるのにあえてハンマーを使うのも少年時代の経験と関係してるようだが、やはりよくわからない。もしかしたら、説明的なシーンは書くか撮ってから編集でごっそり削ったのかも。
監督の前作『少年は残酷な弓を射る』は周りの高評価に反して個人的にそこまで好きになれなかったけど、みんな「?」となってるこちらのほうがどっちかというと好みです。