ぽんぬふ

ラブレスのぽんぬふのレビュー・感想・評価

ラブレス(2017年製作の映画)
4.5
前半に幾度となく繰り返される、死んだ目でスマートフォンを操作する人々の空虚な指の動きは、後半、完璧な構図のなかで捜索を続ける人々のあてもない運動へと変奏される。空っぽの運動、エピローグで繰り返される不毛な生活、人生なんて無意味だと言われればそれはそうだろうけど、しかし鑑賞後に強烈に残るのはドアの後ろにいた彼の顔なわけで、見つけてもらえずに透明になってしまった子どものことを思うと、虚無主義ぶってもいられない。心に残る映画だった。
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