赤足

ラッキーの赤足のレビュー・感想・評価

ラッキー(2017年製作の映画)
3.9
全ての生き物に共通すること「死」をテーマにハリー・ディーン・スタントンの集大成にして遺作となった本作。まるで、スタントンの人生を教科書にして開いて見ているような作品であり、無神論者で90歳のラッキー(ハリーディーンスタントン)が、いつもと変わらない日常の中で、自分の死期が近づいてることに気がつき「死」に対し心理を、日々の出来事に対しての解釈や悟りなどに目を向けるようになっていき、最後にラッキーが辿り着き見出した答えとは…!?アクションや感動大作、ラブストーリーのような派手さはないものの、哲学的であり、誰しもに訪れるであろう「死」について考えるキッカケやヒントなど様々なシーンや台詞などに散りばめられ色々と考えさせられる作品である。特に、最後にラッキーが自分で考え見出した答えとシーンは爽やかで音楽と風景がマッチしておりとても印象に残った。それから、脇を支える俳優も、あのデヴィッド・リンチ監督で私生活でも友人ということだけあり、見ててごく自然な感じがし違和感がなく、2人が横に並んで話すシーンは、ほぼ素じゃないかと思ったほど(笑)見終わった後、かなり余韻に浸れ何回も見返したくなる作品である!
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