marutabatsuo

母という名の女のmarutabatsuoのレビュー・感想・評価

母という名の女(2017年製作の映画)
4.5
今年ベスト級! なんという冷徹な視点、母の強さ、女の欲、男の情けなさ。『母という名の女』17歳で赤ちゃんを生んだ娘、とその母。幼い娘を支えるべく、母が子どもの面倒を見はじめるのだが……。

前作のウルトラ傑作『或る終焉』に続き、説明セリフ一切なし、日常のすぐ傍にある予測不能の物語、展開があまりにもぶっ飛んでいるのに自分にも降りかかりそうなリアリティに愕然。ラストカットの微笑にまた震える。鳥肌ものだった

オープニングの異様な雰囲気から、徐々に関係性と状況が浮かんでくるところとかほんとスゴい。あれだけで監督の圧倒的な力がわかる