母という名の女の作品情報・感想・評価・動画配信

「母という名の女」に投稿された感想・評価


母という名の仮面の下にいるのは怪物。

自分の美しさを自分で分かっていて、“女”であることを最大の武器にして生きてる姿がとっても怖い。欲しいものは欲しいのだと、愚直なまでの欲望に、手段を選ばず、自身が産んだ娘さえもを欺いてでも手に入れようとするその姿は、血も涙もないただの怪物にしか思えない。子供は彼女にとってのアクセサリーで、男をつなぐための手段でしかないのだろうな。うまくいっていた計画がダメになった途端、すべてを放り出せてしまう無情さ。なにもかもが、彼女にとってはいつだって簡単に捨てられるオモチャでしかない。他人に対する愛なんて一切なくて、そこにあるのは見事なまでの自己愛だけだ。あー怖い怖い。そんな彼女の血を引く娘もまた“母という名の女”になったのだけど、どうかお母さんのようにはならないで、と願わずにはいられない…。
これは気持ち悪いお話でした…ミシェル・フランコ監督作品 鑑賞後はぐったり、 まだ2作しか観てないけど…好きなんやろか私は?当分は無理やな…

母親のエマ・スアレスはアルモドバルのジュリエッタ
Mavis

Mavisの感想・評価

3.7
ある意味「パラサイト」。

バレリアは母と疎遠にしていたが、妊娠を機に一緒に住むことになる。母は赤ちゃんのカレンを許可なく養子にしてしまった!?母の侵略が始まる、って話。

題名ぴったりだなぁ!まさに「母という名の女」。女としての欲望を、母の立場を使って侵略していく。娘をパラサイトしなくて良くない?と思うものの、隣の芝生は青い現象なのか、身近なところを侵略したいのかなーと思ってしまった。ゲスいなぁ。

個人的に、母もやべぇと思うが、旦那もやべぇよな、と思う。まぁ、でも青二才野郎だしなぁ……。だからと言って許される行為ではないが…。とにかく、バレリアには幸せになって欲しいと思う映画だった。
ゆうゆ

ゆうゆの感想・評価

4.2

彼女がかつて手にした幸せの記憶。
幼い娘が母親となったとき
枯れていた欲求が湧き上がり
目の前に散らばるそれらを
手っ取り早く掻き集めて
まるで 大人のおままごとを
楽しんでいるような
母性の在り方を根本から覆される
びっくりするようなおはなしでした。
"開いた口が塞がらない" って
こういう時に使うのね🙊

《ネタバレ》
17歳の娘が同い年の恋人の子供を
身篭ったことで疎遠だった母親が
出産前後をサポートするも
孫が産まれると娘から
何もかもを根こそぎ奪い取り
彼女は若返り
人生の再起をも図ろうと夢膨らます

盛り上がる美魔女
萎えていく男子(笑)
母性目覚める若いママ

若さと気怠さで頼りなかった幼い"母親" が
ある出来事をきっかけに奮起する姿は
無条件で応援したくなる。
あの理性を脱ぎ捨てたおかんは
母親失格を通り越して
人間としても最後まで最悪


赤ちゃんって存在は ただそこにいるだけで
泣き声さえも愛おしい 。
可哀想なくらいほぼぎゃん泣きだったけど
あの子の存在はこの作品にとって唯一の癒し。
妊婦の全裸姿っていつも違和感ないけど
特殊メイクなのかな?
美しい海や鉄格子の可愛い門扉など
目の保養はたくさんありました

「父の秘密 」もたいがいな胸糞だったけど
この監督さん好きかもしれない
703

703の感想・評価

3.5
なるほど、そうきたか。






















共感はもちろんできないと前置きをして。

子供を産めなくなるつつある年齢の女性特有の気持ちはわからなくもない。この母親(祖母)は恋愛がしたいのではなく新しい家族が欲しかったのではないか。そもそも、何故姉妹と言えども未成年の娘がいるのに子供達だけで生活させているのか、そこからして何かあるのではないかと思った。

自分も17歳で子供を産んだと言っていたので長女の事を考えてもまぁ、40代?だとしたらまだ子供を望めば無理ではないかもしれない。実際、娘のボーイフレンドであるマテオに対して「子供が欲しい」と言っていたし彼が好きというよりは子供を作るための相手という感覚なのではないかな、と思った。

娘に居場所がバレてきっと我にかえったのか、それまでの母性も何もかもが無になってしまったのかな。だからあんな風にしてカレンを置き去りにしたのかも。

逆に娘のヴァレリアは最初はダメダメお母さんだったのに日に日に母性を強めて最終的には旦那なんかいらない!とばかりにラストへと進んで行く。
そこは爽快でもあり圧巻でもある。まさに母は強し!

しかし、何故アブリルはそんな母親になってしまったんだろう。赤ちゃんに興味はあっても物心ついた我が子には興味ないのかな?なんだろ、嫉妬?でも、アブリルまだ若いし綺麗だしバーでステキな男性にナンパされてたじゃん!贅沢言うな!(笑)


そして、もうひとつダメダメじゃん!と思ったのはお姉さんのクララ。なんであんなに無気力?そもそも、そこがしっかりとしてたらこうはならなかった気がするのだが。

んまぁ、なんだかとんでもない家族のお話、そして音楽がいっさい無いというのもなるほどなーと思いました。
Uzurakoh

Uzurakohの感想・評価

2.8
ひぇ。支配欲の濃度よ。母親という仮面をかぶる事で一見すると母性にも思える恐怖。
708

708の感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「父の秘密」がかなりのインパクトだったメキシコのミシェル・フランコ監督。この映画でも固定カメラで引きの映像、長回しも多め、そして行間や余白を読ませるという独特な描写でした。エンドロールまで劇伴の音楽は一切なし。ミヒャエル・ハネケっぽくていい感じ。

17歳の娘が生んだ赤ちゃんを「育てられないから」と母が奪って、娘の17歳のボーイフレンドも寝取って、赤ちゃんと3人で暮らすというまさかの親子ドンブリな展開は、「母という名の女」という邦題からしても予想の範疇内だったのですが、それでも充分に胸糞悪くなりました。おまけに娘に追い詰められたら、赤ちゃんをレストランに置き去りにして逃げる母。どこ行っちゃったんでしょうか?あの後、母がどう生きていくのかが気になります。

「母という名の女」という邦題は、母アブリルのことであるのは観ての通りなんだけど、ラストシーンで子どもを奪い返した娘ヴァレリアに、母としての自覚が目覚めたという正反対のダブルミーニングになってるんだなぁと、子どもを抱っこしているヴァレリアの表情を見て思いました。

それにしてもこの監督、大好きです。
みお

みおの感想・評価

3.7
母もマテオもかなり気持ち悪いけど、母になったバレリアがたくましくて、ラスト爽快
母親の前に女であるが、この行動に共感する人はいるのでしょうか?

レストランで置き去りにされた赤ちゃんが、この世の終わりのような
泣き方をしていたのは、かわいそうだったね。

そこで終わるか。からの無言のエンドロールでストーリーを
振りかえさせられました。
kirichi

kirichiの感想・評価

3.2
『父の秘密』『或る終焉』と
映像や撮り方の雰囲気が似てるな
と途中 思いながら観ていたら
それら三作 同じ監督だった
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