病弱でワガママなイングランド女王アンは幼なじみで側近のサラにご執着。彼女の思うがままに政治を動かしてきた。そんな中、父親のギャンブルのせいで没落してしまったアビゲイルが王宮にやって来る。本来女王に近づくことさえできない身分のアビゲイルであったが、徐々に女王の心を掴んでゆく。アビゲイルとサラ、どちらが女王陛下のお気に入りとなるのか。
召使いの女が女王陛下のお気に入りになるため画策する物語👑
イングランド女王の寵愛を巡り、熾烈な争いをするアビゲイルとサラを描いた本作。物語の中心となるアン女王を演じたのは、『ザ・クラウン』でエリザベス女王も演じたオリヴィア・コールマン。厳かな雰囲気をたっぷりと纏っているから本当に女王役が似合う。
そんな女王の権力や地位に惹かれ、最初は貴族の誇りを持っていたアビゲイルもどんどんと堕落の道へ。他人を欺き蹴落とすことで確固たる立場を築いていく。だけれどもそれによって品格が落ちたことを女王に悟られ、最後には自分が踏みつけられるというオチはかなり皮肉的だと感じた。
最初は家の復興ひいては自分の幸福のために動いていたと思うけど、結局あんなラストでアビゲイルは幸せなのかな。
