殺人鬼役の売れっ子俳優…？🤔

イタリアホラーの父フレーダの遺作。売れっ子俳優の主人公は幼少期に父親を殺害したトラウマを克服できず、実家に帰れずにいた。ある日、仕事仲間と一緒に思い切って行ってみると、ママは優しく出迎えてくれてホッとしたのも束の間、仲間たちが殺されていく…😱もしかして自分が…？と思い悩むジャーロ。

『ヒッチコック博士の恐ろしい秘密』『The G host』と同じくジャーロ＋ゴシックホラーの融合に留まらず、サイキックや邪教オカルトまで持ち込んだ70年代イタリアホラー要素てんこ盛りな総決算的贅沢セット！このあたりは『吸血鬼』でバーヴァとともにイタリアホラーを生み出したフレーダの懐古的な思いの結晶なのかな。

更には斧の一撃で頭部爆発やチェーンソーで首一閃等々、80年代的なゴアシーンも加わり、流行の狭間的中間地点な雰囲気が良かった！何で斧🪓で頭が爆発するのかは謎だけど、きっとサイキックだからでしょう。うん…多分…きっと。『スキャナーズ』とは違い、爆発寸前の頭部がどう見ても人形にしか見えないのはご愛嬌🤣

主人公が凄まじい殺気で女性を締め殺そうとするシーンから始まるも、それは映画撮影だったというプロローグのオチ。その殺意があまりにも鬼気迫る真実味のあるものだったために、周囲以上に主人公は自分自身に恐怖を抱く。伽藍堂な心を象徴するかのような無骨な部屋に響く虚しい音楽、引き出しの写真が記憶をこじ開けるかのように音楽とともに彼を過去へと引き摺り込む。

その過去の象徴たる主人公の実家にはママと使用人の男の2人が住んでいる。そこへ彼女、監督、助監督と女優を引き連れて主人公が帰ってくるのだけど、ママと主人公の会話シーンがまるで恋人のような演出で超キモい！しかも彼女のことを秘書だとママに紹介するもんだから彼女もご機嫌斜め。更には、主人公さんは女優にも惚れてるようで、ママに彼女に女優と何股かけてるのかわかんないクソ野郎っぷりを発揮してくのも最強にキモい！🤮でもジャーロ的にはサイコー！🤣

良くあることだけど本作でも死と性が密接に結びついていて、プロローグから性的欲望が殺人願望とほぼ同義として扱われているのがわかる。恐らくフレーダは表面上の物語以上に心的な背景部分を作り込んでいて、それがサイキック能力として機能しているように感じた。本作では表面上のサイキックと実質的なサイキックは別人であって、表面上描かれている人物は実質的サイキックの代弁者であり執行人でしかない。ただ、完全な手足ではなく自己の意思を持っており、2人の意思の公約数として不真正連帯的に向かうべき場所に向かっていく。

自覚ある感情と深層心理の乖離がラストのラストまで解消されることはなく、演じるという虚構によって本心・本質に迫る逆説故に俳優を選択したのだろうし、2人の完全一致は当然見られないわけだから今後も悲劇が続いていくのだろうと思わせるラストシーンの病的な神々しさは素晴らしい！ボロクソ言われてる作品だけど、そんなに悪くないように思うし、むしろフレーダの中でもかなり良い作品なのでは？私はかなり好き！

• #ホラー映画と怖い映画

シルヴィア・ディオニシオ&ラウラ・ジェムサー&アニタ・ストリンドバーグといった美女たちが活躍するジャッロ🥀(ラウラさんがジャッロなんて珍しくない!?)

幼い頃パパを殺した俳優マイクは恋人を連れ実家へ帰る。そこで仲間とも合流し、やがて不吉な殺人事件がおこってしまう…というもの
フランコ・マンニーノのスコアが超絶美しくて完璧🧡巨大蜘蛛、燃える十字架、美女とヌード、グロテスクで悪夢的な映像美もシュールでたまらん。

• #80年代
• #イタリタ
• #ジャッロ
• #チェーンソー

俳優が友人と古城みたいな実家に帰ると、皆々殺しされてく映画。冒頭のケバケバしい色彩の映画撮影シーンから引き込まれるが、美しい緑の中で青姦後に女が死体と化すシーンの美しさも見事。
息子をはだけた胸元で誘惑する変態ママがエロい。