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地の塩 山室軍平
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地の塩 山室軍平の作品紹介

地の塩 山室軍平のあらすじ

明治 5 年、岡山の貧しい農家に三男として生まれた山室軍平は、9 歳で質屋の叔父に養子に出されるが、勉強したい思いから 15 才でその家を飛び出し上京。そこでキリスト教の救済の精神を知り、新島襄の同志社で学びたいと京都へ向かい、多くの仲間たちと出会う。その後同志社を出た軍平は、労働者として働きながら平民のために生きようと決心し、救世軍と出会う。そして世の苦しむ人たちのために戦うことを決意し、娼妓自由廃業運動を始めるのだった…。

地の塩 山室軍平の監督

地の塩 山室軍平の出演者

原題
製作年
2016年
製作国
日本
上映時間
107分

『地の塩 山室軍平』に投稿された感想・評価

とえ

とえの感想・評価

3.0
日本救世軍の先駆けとなった山室軍平の生涯。
久しぶりに、特にひねりのない真っ直ぐな映画を観た。

ひねりと変化球が大好きな私としては、そこに物足りなさもあった

でも、金や地位に関係なく、ただひたすら、やりたいこと(=人助け)にまい進していくところは素晴らしいなと思った。

救世軍に出会えたから人助けをしたのではなく、自分が志す人助けの延長線上に、同じ目的を持つ救世軍があって

巡り会うべくしてあったんだなと思える
それこそ、神の思し召しのような人生だったと思う
shiron

shironの感想・評価

5.0
日本救世軍設立記念日に、救世軍本営の山室軍平ホールで山室軍平の生涯を描いた映画を観るとは!
しかも、監督や出演者による舞台挨拶付き。
贅沢な試写会に当てていただいて、光栄至極で御座いました。(^人^)

感受性が豊かで泣き虫な軍平の、不器用だけれども一途な情熱は、見ていて思わず応援したくなる…そんな魅力的な人物として描かれていました。

様々な偉業と仰天エピソードが満載の人物なので、映画は彼の生涯を駆け足で追った印象でしたが
少女とおむすびを食べるシーンが素晴らしく、映画ならではの表現が心に沁みました。(*´꒳`*)

少女からの素朴な疑問に
「隣にいる人を笑顔にするのが、自分の幸せ」
と、答える軍平ですが
そのシンプルさが彼の全てを物語っているような気がします。
だって「これだ!」と思ったときの行動力も凄いですが「違う!」と思ったときの行動力も凄いんですもの〜(笑)
養子先を家出したり、友人の献身的な協力のもと同志社大学に入学して神学を学ぶも、学問として神の言葉を研究することに疑問を抱くと、アッサリ退学してしまったり。

その選択は「人の役に立つ人になって欲しい」という母の願いから、終始一貫しています。

そして救世軍に導かれますが、あくまでも人に寄り添ってキリストの愛を伝えることを優先し、目の前で困っている人を身体をはって救い出す。
軍平におむすびを与えられた少女が、自分の分を軍平に分け与えたように、軍平の献身的な愛は人々を変えていき、おのずと社会が変わっていく大事業になったのだと思います。

アンケートを書くのに時間がかかるもので(^^;;
おむすびのシーンの事を書きながら舞台挨拶を聞いていたら監督が
「実は、おむすびのシーンを最初に撮ったのです。雨が降ってきてしまって…予算が少なくてそのまま撮影したのですが、なかなか良いシーンになりました。」とおっしゃっていて、驚きました。
最初にあんなシーンが撮れたとは、なんと幸せな撮影現場でしょうか。
そもそも製作と配給を独自で行い、自分達が撮るべき映画を真摯に作り続けている『現代ぷろだくしょん』は、映画の神様に愛されているのかもしれませんね。

愛と言えば、軍平夫妻も素敵〜 (*´∀`*)
お互いを見つめ合うラブラブ夫婦よりも、二人で同じ方向を見ている夫婦に憧れます。
夫婦である以前に、同じ理想に向かって闘う同志。
神様が与えてくださったパートナーだという、信仰に裏付けられた信頼関係がパナイっす。

本当に信仰というものは、人にもの凄いパワーを与えるものです。
だから余計に、人々の信仰心を利用した戦争やテロは絶対に絶対に許せない!
軍平の真っ直ぐさから、そんな思いも新たにしました。
明治5年。貧しい農家に生まれた軍平は、9歳のときに質屋に奉公に出されるものの、15歳のときに勉強をしたいという思いから上京をする。働きながら学ぶ機会を探していた軍平は、とあるときにキリスト教の救済の精神と出会い、新島襄に教えを請うために京都の同志社大学に向かい、そこで多くの仲間たちと出会う。しかし、時は富国強兵の世の中。急速な近代化に合わせるような宗教観が進む中、キリスト教の慈悲の心に畏敬の念を感じた彼は、同志社を去り、労働者と同じく平民として生きる立場をとっていく。やがて人々を救う精神をもった救世軍に出会った軍平は、そくさま入隊し、娼妓自由廃業運動をはじめ苦しむ人々を助けることに生涯を捧げていく。。日本における社会福祉の先駆者・山室軍平と同志たちの軌跡を追った、「密使と番人」の森岡龍主演の伝記ドラマ。山室軍平と同じく同志社大学出身の東條政利監督が、山室軍平の思いを継ぐ人たちへのインタビューを交えながら、彼の生涯にフォーカスする。

ここ数年、仏教学を個人的にいろいろ勉強しているのですが、そもそも仏教は(特に、大乗仏教は)その成り立ちから哲学と通じているところもあり、奈良の時代から社会に息づく日本の仏教というのは、(浄土信仰のような鎌倉仏教の存在はありながらも)哀しいながら現実的に苦しむ民を救うという立場からは遠いところにあったのかなと考えます。今日の社会が、国や市町村の予算体系を見ても、年金や医療・福祉などの社会保障にほぼぼぼ多く割かれているように、社会の基盤に人々を救い、健全な生きる姿を保障するようになったのは明治以降の近代化の波が来てから。ここには西洋から伝来したキリスト教の慈悲・慈愛、幇助・扶助の精神というのが、社会哲学的にも大きな影響を与えていると僕は思います。本作は、その明治初期に勃興する社会福祉の精神をいち早く社会に還元した活動家、山室軍平を取り上げた伝記映画となっています。

スコセッシの「沈黙 サイレンス」でも描かれましたが、そもそも江戸時代までは鎖国をし、キリシタンにおいては弾圧を加えていた日本。明治期以降に憲法で信教の自由は認められるようになったといえども、古来より日本を支えていた神道(まぁ、これは明治期では信教ではなくなりましたが)や仏教観が多数を占めていた中で、キリスト教自体も耶蘇教とどこか少しさげずまされた響きの言葉で呼ばれていた。その中で、伝道の精神を伝えていくというのは大変だったと思います。僕の小さい頃は、よく秋葉原とかでクリスマスの頃に救世軍の募金活動みたいなものを観た記憶がうっすらとありますが、そもそも救世軍自体がどのような形で日本に広まっていったかを知ったという意味で内容的にも興味深かったです。

ただ、映画としてはもう一工夫が必要かなと思います。指摘したい点はいくつかありますが、一番気になったのは会話シーンなどで固定ショットが非常に多いこと。通常、例えば、2人での会話シーンなどは向かい合うショット、話者2人のそれぞれのアップのショット、本当の対面のショットなどなど、会話の流れによってショットを変えたり、パンしたり、寄っていったりと、単純な会話シーンでもいろいろなカメラの捉え方があると思うのですが、本作ではカメラを一点に構えると、ずっと固定のショットがとても多い。これだと作品自体に動きがなくなり、いい事を言っていても、観ている方はすごく退屈してしまうのではないかと思います。軍平を演じる森岡龍の演技もいいし、嬉しいことがあっても悲しいことがあっても、しょっちゅう涙を流す泣き虫のキャラ付けも物語上でいい効果を出しているので、こういう味ももう少し上手く調理すればなーと思ってしまうのですが。。