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ザ・スクエア 思いやりの聖域のkのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

集団心理の気まづさから恐怖に変わる瞬間や、
一つの過ちからすべてが崩壊していく模様をコミカルに描いている。
男女や貧富の差別をここまでハッキリ見せられると一周回って観察したくなるというか、怖いもん見たさでみてはみるものの、やはり後味はわるい。
しかし誰もが知らん間に差別してるという事実がある以上、社会問題として重く受け止める必要もあるとも思った。

スウェーデンといえば障がい者の医療・福祉サービスの体制や育児・教育の保障も充分に受けられる、所謂"世界一暮らしやすい国"という話を聞いたことがあるが、この映画の最中でホームレスや物乞いのリアルな姿をみると発展途上国とそう変わらない。イメージと国策だけが先行して闇の部分が浮き彫りになってなかったことを映画を通して知れるのはかなり良かった。

映画としては、最初はおもんな…くね?から始まるけど段々のめり込んでいく感覚があり、同監督の他作品も同じような見方ができる。長いけどヒヤヒヤしながら観てたから気づいたら終わってたし総括して面白かった。
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