うた

ザ・スクエア 思いやりの聖域のうたのレビュー・感想・評価

3.8
・芸術はいつ始まるのか
・芸術は何を示すのか
・芸術と道徳の類縁性

流行りかつ目下検討中のテーマばかりだ。
リアルな人間というのは、客観的に見るとこんなにも滑稽で、身動きがとれず、囚われた存在なのかと若干気まずくなってしまった。
しかしわかっていたことばかりだ。自分に都合よく、快適な体験だけをつまみ食いして、人生を良いように方向付けできたらと望んで、それに抗えずにいることは、わかっていた。だけどその姿は、本当に理想的なものではないこともわかっている。

不完全な人間が、完全性を表現してしまう芸術を企画するストーリー。地味ではあるが、的確に表していたと思う。
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