EU Film Days 2017にて。

父なき母子の葛藤、中流家庭の空虚、ポストパンク・ニューウェーブ、クラブカルチャーと、直前に観た『20センチュリーウーマン』と不思議と題材がかぶっていたが、キュアーの曲名を題に持つ本作は父が大きなテーマとなる。元モッズらしい探偵のおっちゃんの疲れた存在感がとてもいいし、シンプルだが一捻り加えたシナリオも上手い。車から撮った美しくも無表情な郊外風景の後にくる、カメラのファインダーを覗く娘ドロシーの豊かな表情にグッときた。

車のフロントミラーにかけてた金貨はどういうことなんだろうな。ドロシーは美人なのに下手なゴスメイクをした時がYoshikiにそっくりで笑ってしまった。

EUフィルムデーズ2017
ドロティーの10代特有尖り具合（クラブ行くときのヘンなメイクも込みで）がよい。探偵おっさん43歳設定、地味に驚く。

ありきたりな物語かと思いきや、ちょっと意外な結末で意表を突かれた。
ドロティーと探偵の不思議な関係が良かった。
2017年91本目