RIO

大河のうたのRIOのレビュー・感想・評価

大河のうた(1956年製作の映画)
4.5
子供が居れば居たでうるさいけど
居ないなら居ないで寂しくなる

オプーが小さな頃 一緒に見た遠くを走る汽車が今は汽車に乗ってオプーが帰ってくるのを待っている

優しい父親と大きな美しい母親の瞳を受け継いだオプーは秀才でカルカッタの学校へ行く

日時計に陰りが射す
時間が消滅する

サタジット・レイ監督は黒澤明が好きなようですが作品は小津安次郎を思い出す
淡々としていて彼らの生活に近いものをずぅっと感じる だから散り散りになる家族を観るのは1人1人に気持ちが向かう
母親を蛍が迎えにくるのには寂しくなるけど良かったなと思えた

家族がみんな居なくなり独りになったオプーの旅が始まる
大きな樹が見守っている
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