いずぼぺ

散り椿のいずぼぺのレビュー・感想・評価

散り椿(2018年製作の映画)
3.6
強い想いとはこんなにも酷い仮面を被らせるのか。

侍の話でありながら、実は女の生き方を語る作品かもしれない。

岡田准一の殺陣を観たくて。
まず、国元の道場に帰ったときに道場長(柳楽優弥)と対面で正座しているシーン。座相に差がありすぎ。レベチ!
最初の門下生と瓜生(岡田准一)の手合せ、瞬間で終わったけど身体を捻らず、相手の表深くに一足で入ってきて制圧する間合いが素晴らしい。そして、受け手さんも滑り受け身がお上手なので緊迫感ある殺陣で巻き戻して何回もみました。
散り椿前での瓜生(岡田)と榊原(西島秀俊)の立位から半身半立ち、座位、膝行流れがよく錬られた殺陣でしたが西島秀俊の腰が高くやや残念。
最後の神社参詣道前での乱闘後半、画面真ん中で岡田くんの突きから前跳び受け身をされた方、コンパクトで美しく柔らかい受けがお見事でした!

富司純子と黒木華の着こなしがさすがとしか言いようがない!どんなにきれいに着付けてもきれいに動かないと崩れてくるのが着物。崩れないってことは、動きも美しいってことよね。
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