彦次郎

トリプルXの彦次郎のレビュー・感想・評価

トリプルX(2002年製作の映画)
4.7
エクストリーム・スポーツで有名なアウトローがNSAにスカウトされチェコを舞台に暴れ回る痛快スパイアクション。
従来のスパイ映画のアンチテーゼともいえる型破りな主人公ゲイジが魅力的です。
長くなるので以下に特徴を並べておきます。

1.危険な事が日常化している為か無差別爆弾処理時にも「カメラ持ってくれば良かった」とハッタリ抜きのスリル好き。
2.突然のスパイ試験に対しても名探偵並みの鋭い観察力を発揮。
3.即断即決でアナーキー99と接触していく機転と度胸。
4.自由な発想で作戦を立案し人を動かすリーダーシップ。
5.口の悪い悪党に見えても実は絶対に人を見捨てない義侠心を持つ。
6.嫌々やらされた仕事でも大惨事には命令に逆らっても理屈抜きで命を張って守る。
7.次の仕事が入っても女とイチャついて「やだね」の一言で片付ける自由人ぶり。

話はシンプルですが自由とは何かという事をゲイジとアナーキー99の2人の違いから訴えている様です。
撮影中にスタントの方が亡くなった悲劇も有るだけに全編激しいアクションも満載。
頭を空にして楽しめる傑作だと思います。
彦次郎

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