dowaikiは家にいる

MR.LONG/ミスター・ロンのdowaikiは家にいるのレビュー・感想・評価

MR.LONG/ミスター・ロン(2017年製作の映画)
3.0
〜殺し屋の包丁さばき〜

憂いをたたえた眼力(めぢから)俳優、俺大好きチャン・チェン(張震)祭りはまだ終わっていない!
今作はひょんな事から日本で自炊!するハメに陥る台湾凄腕殺し屋ロンちゃん。ナイフの達人は料理も達人だった物語。

本筋と程よい距離感を保って展開する料理パートのある作品は名作が多い気がする。ちょっと前に観た韓国チキン屋刑事物語『エクストリームジョブ』もそうだった。それしか例が出ないけど。『ディナーラッシュ』とか『南極料理人』とか『武士の献立』とかそんな感じだった気がする…。おっと『グッド・フェローズ』のムショでの料理シーン、あれ最高峰。ニンニクはカミソリで薄切りに…え!『初恋のきた道』って料理もんやったん?観なければ…
…逸れた。

チャン・チェンの寡黙なイメージと寡黙な顔面を120%利用したつくりが俺的には大満足。でもディティール端折りすぎてもはやファンタジーの領域に入っちゃってるんが評価の別れどころか。確かに無駄を省いてソリッドに突き詰めたバージョンの今作も観てみたい気がする。それくらいキャラクターと設定は魅力的。
日本台湾友好親善作品だと言わんばかりのお節介集落すっぽん村。に囚われる殺し屋チャン・チェン。流れに身を任せても運命が追いかけてくる。
ふわっふわだったけど楽しかった。

旧式冷蔵庫は横倒しにしてはいけない。