lp

三尺魂のlpのネタバレレビュー・内容・結末

三尺魂(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

テアトル新宿で開催中の田辺・弁慶セレクションにて鑑賞。上映開始前にGAGAのロゴが出て軽く驚く。

映画の方は集団自殺に集まった4人が、タイムリープに巻き込まれる話。
簡単な背景説明からタイムリープを巡るコミカルなドタバタ、次第に明かされる集まった者達の過去と、前半から中盤にかけてのテンポの良さが出色。コメディリリーフまでこなす役者陣の演技も、話の推進力を下支え。三尺玉と自殺志願者が、「道半ばで役目を終える」という側面で重なり、タイムリープへ繋がる物語上の仕掛けは理解できる。
画からもチープさは感じられず、自主映画離れした完成度に感じた。田辺・弁慶映画祭で観客賞受賞にも頷ける。

残念だったのは2点。1つは木ノ本嶺浩演じる青年の扱いが無神経過ぎる。彼の抱える問題に対して、あのやり方で解決は無いだろう。
もう1つはラスト10分の展開が蛇足に感じられた。観る側に委ねて良かった気がするし、あのラストは描かれるにしても、少し予定調和過ぎる気がした。

2日間しか今回の田辺・弁慶セレクションで上映が無いのは、本当に勿体無い。明日の夜、時間がある日本映画ファンは、是非ともテアトル新宿へ足を運んで欲しい!
lp

lp