めたわに

ラッカは静かに虐殺されているのめたわにのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

とても辛くなった。残酷な処刑シーンではなく、争う人間の醜さにである。

戦争は立つ立場によって善悪は違うし、どちらが悪かなんて観る者によって異なる。シリア内戦はアラブの春やアサドの圧政等が引き金になったが、ここまで長期間泥沼化したのは、諸外国の介入や支援、シーア派とスンニ派の宗教対立等がある。我々日本人は西側諸国に属する為、シリアに関するニュースや映画は、アサド政権がとするものが殆んどだが、圧政に反抗した反政府軍内でも対立があった等、何が何だかわからない状態に。
そして、RBSSの活動すらも中流階級以上の者が主導だったり、誰が正義なのか?誰が勝てば良いのか?そんなことをわからなくしてしまうドキュメンタリー映画となっています。

ただひとつ言えるのは、犠牲者は、イデオロギーや宗教対立と縁遠い一般市民であること!

ISは、子供(幼児)に餌を与えて将来のテロリストに育てている。幼い子供にナイフを持たせ人形の首を切らせる…

いかなる戦争も犠牲者は必ずおり(兵士ですらも)、正しい戦争とはこの世には存在しないのだと思いしらされた。そんな自分も、家族を殺されたり家を奪われたら…聖戦に立ち上がるんだろうから、やっぱり戦争(反戦)って難しい…
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