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パティ・ケイク$のwoosのネタバレレビュー・内容・結末

パティ・ケイク$(2017年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

シネリーブル池袋にて字幕版を鑑賞。
2018年新作劇場鑑賞42作目。
客席は2割くらい。
テーマ「自分に自信を持て。自分を信じろ。」

[全体として]
観る前からいわゆる「負け犬達のワンスアゲインもの」だろうなぁとは思っていたが、やっぱそうだった。ハイ、大好物です。
ヒップホップとこの題材はやはり相性がいい。「8マイル」然り「ハッスル&フロウ」然り、宇多丸師匠曰く「夢」というものが持つ呪いの側面を炙り出しやすいのだろうか?
今回の主人公は、先に挙げた2作の主人公よりある意味不利な主人公である。
貧乏白人でFATな女性で、友達は薬剤師でラッパーのジェリだけで、街の人々からはその容姿からダンボ呼ばわりされている。
そして、あるイベントで知り合った暗ーい鬱屈を抱えた黒人「バスタード」がトラックメーカー件、ステージDJとして加わってグループが結成される。(ばーさんもね)

[良かったところ]
親友ジェリがとにかくいい奴で、何時もパティを励ましているのが印象的で、きっとこんなドツボのような状況で頑張って生きていられるのは彼がいたお陰なんだろうと思う。
音楽もビースティボーイズのようなロックテイストなものも有れば、最近の流行りのトラップぽいものや、ピアノから始まるウィズ・カリファ風のものまで今のヒップホップを充分表現していたと思う。
映画「クリード」で言う所のリッキー・コンラン戦であるイベントでの、パティのマリリン・モンロー風衣装も良かったし、オカンの曲をサンプリングに使った曲で勝負する流れは涙が洪水のように溢れて、展開的には前振りから大体読めたけど号泣メーン。

[気になったところ]
パティ役のダニエル・マクドナルドのラッパーとしての佇まいはちょっと素人っぽかったなーと思ってしまった。
あと、曲作りのシーンの音の入れ方(ミックスの仕方)があまり上手くいってなかった様に思う。

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とは言え大好きな映画になりました。
ゲタを穿かしてでも擁護します。
オススメです!
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