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キル/オフのbopapaのレビュー・感想・評価

キル/オフ(2016年製作の映画)
3.0
2018年 198本目

この人多分会社で皆んなから嫌われてたんでしょうね。人っ子一人いない砂漠に営業に飛ばされた無能サラリーマンがドラクエみたいに勝手に他人の家に入ってタンス開けてゴールド探して武器屋で良い武器を買う映画、全然ちゃうけど。


序盤の雰囲気めっちゃ良い!誰もいない街、繋がらない電話、変な光、変なラジオ!全てがこれから先に起こることは悪い事でしかないのを予感させます。

こういうの観ると大体過去のパターンの中に押し込んでしまって、異世界モノ?夢オチ?自分が記憶喪失?仕組まれた犯罪?とか、まあ色々な可能性探りながら鑑賞するんですが、今作はなかなか意味不明感が強め。

原題が「Sam Was Here」っていうんだけど、ともかくその意味合いと謎の光が映画全体のテーマのヒントになってるはずなんだけど、マトモに解説してくれなくて全部唐突なので、解釈は皆違ってくると思う。

他の皆さんも書いてらっしゃいますが、foxtrotさんのレビューは凄くしっくり来るかな〜と思いました(映画観た人だけ読むと良いと思います!)。

僕的には「赤い光」は最初、宇宙人か?宇宙人だろ!最後には宇宙人出てきて「トモダチ…」って言いながら人差し指タッチしてくるヤツか!と勘繰ってましたが100%違いました。

以下、僕の感想ネタバレ有り。まだ映画観てない人は読んじゃダメ!











で、最後まで観て「赤い光」は録画ボタンの赤だったりして?ほら、ビデオカメラとかで撮影中に光ってるアレ。とか思ったりして。

じゃあこれ全部撮影されてるどこかの狂った世界の話なの?いやいや、赤い光は撮影されてるという事の比喩であって、実際は撮影されてはいないんだけど、エディの存在をYouTuberみたいに考えたらしっくり来ない?封筒は封筒でなくて通知。フォロワーさんに「最新作が配信されたよ!」ってアレ。

じゃあサムは無罪?無実なのに無理やり巻き込まれた?

って考えてYouTuber説に、記憶喪失と異世界モノを混ぜてみました。ここは地獄の門前町、五年前の少女殺しの後に何らかのアクシデントで死んだ犯罪者サム。連続殺人犯は必ず自分の手柄とわかるようにイニシャルを残す。それがあの紙。生前の癖が無意識に出てる。

そして、彼を地獄に落とす為には本人に罪の自覚をさせないといけないんだけど、何故か記憶が飛んでるので地獄の門番はイライラ。そこで副業でやってる地獄YouTubeラジオを使い、とんでもない罪人がやってきてるよ〜!と街の人に告知。そこで起こったのが今回のお話。
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