ノラネコの呑んで観るシネマ

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

4.5
ジェームズ・ガンはぶっ飛んだ悪役たちと相性バッチリで、凄く面白い。
前作はデヴィッド・エアーの生真面目な演出が題材と合わず、イマイチ盛り上がらないまま終わってしまったが、今回はノリノリだ。
やっぱアメコミは、このくらい不真面目な方がいい。
とにかくフラグを外しまくるので、敵味方どこで誰が死んじゃうのか全く読めない。
司令部の連中も掛けしてるしw
R指定をいいことに、スプラッタ描写もやりたい放題で、スクワッドのメンバーもあっという間に減ってゆく。
いわば刺激強い版の「GOTG」の趣だ。
目立ってるのはハーレイちゃんだが、物語の軸となるのはイドリス・エルバのブラッドスポート。
悪役たちのアクションも容赦がないが、「子ども殺し」を絶対の禁忌にしたのも分かりやすい。
そしてここでも、外国の市民というモブキャラを踏みにじるのは誰か。
極彩色のパイラ星人みたいな、ヒトデ怪獣も気持ち悪くて好き。
いい意味で悪趣味で、人殺したちが仕方なくヒーローの真似ごとしてます感もちゃんと出ているし、今回は期待通りの見事な仕上がり。
しかしこれ、ネズミ嫌いの人には相当キツイかも知れない。
ブログ記事:
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