一言で表すならば、良質な映画。だと思う。
カウリスマキ監督作品ならではの哀愁と滑稽の絶妙なバランスが素晴らしかった。
すごく不幸な境遇の人、少し不幸な境遇の人、自己の不満を差別でうさを晴らす人、悪いところもいっぱいあるけど優しい人。
悪いことばっかりの日々ではなくて、面白いこともあって、人に傷つけられもするし、人に助けられたりもする。
妻と上手くいかない日もあるし、給料未払いで雇い主に逃げられたり、それでも人を助ける彼らの心は豊かだ。
人の幸せとは、を考えさせられる。
物理的に満たされた日本人が忘れた満足がある作品でした。
きっと自分が思ってるほど我々は一人じゃないし不幸でもないし、幸せなことも楽しいことも見落としてるだけである。鑑賞後、そんな満たされた気持ちになります。