まるたん

アイスブレイカー 超巨大氷山崩落のまるたんのレビュー・感想・評価

2.5
南極の海を航海中、氷山にぶつかりかけたり、厚い氷に阻まれて先へ進めなくなるアクシデントによって何ヶ月も遭難してしまったミハイル・グロモフ号に関する実話を元にしたヒューマンドラマ味の強いパニックアクション映画。

アクシデントシーンが序盤と終盤に集中しており、中盤は完全に船内での人間関係のドロドロを描いた作品になっているので、船内で繰り広げられるドラマに関してはとてもリアリティがあるように感じた。

最後はハッピーエンドで終わり、後味も良い作品なのだが"氷山が船を追ってきている"という部分だけは、どうしても"何故?"と思わずにはいられなかった。

真相を知りたくてミハイル・グロモフ号に関する文献や資料を探してみたが、こちらの映画関連の情報しか出てこなかった為、私個人の憶測混じりの考察になるが、

南極の海で航海中に氷山の崩落に巻き込まれ、船員1名の死亡事故とレーダーの故障などがあったと作中で述べられている。
そのため船は、進むべき進路から逸れて、気が付かないうちに氷山の周辺を旋回した挙句、行き詰まっていた。
その後、大きな音で周囲を見やると、あの時の氷山が!
そして、崩落や氷の溶けによって、氷山が回転した際に生じた亀裂を発見し、それを利用して船を進めたのでは無いかという憶測をたてた。

結論:氷山の事よりそれをきっかけに起こったヒューマンドラマに注目して見る作品かなと思った。
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