U-NEXTで韓国映画を楽しもう。と…「名もなき野良犬の輪舞」を次のターゲットに選んでみた。ジャンルはクライムものやろうね。しかも、気になっていた韓国ノワールなのかな。
監督は知らない人だがビョン・ソンヒョン。主演はソル・ギョング。犯罪組織のナンバー2と言う位置付け。そして、潜入捜査官にイム・シワン。この二人の物語である。
ソル・ギョングは流石にカメレオン俳優と呼ばれるだけのコトがあってインパクトのある演技を披露。演技の引き出しが実に多い類稀な俳優だと思う。素晴らしい存在感だ。役になりきっているかのよう。
ある意味で相対する潜入捜査官のイム・シワンだが、こちらも個性むき出しの印象。実は、よく知らなかったのだが体当たりの演技が心を引いた。
二人の出会いは刑務所の中。塀の中と刑期を終えた後のシーンが交錯するのも効果的で深みを増しているかのようであった。
とにもかくにも、潜入と言う壁を越えての関係性がノワールの世界には、ちょっぴり斬新で何かと引きずり込まれた感じ。
個人的にも、この系統は好みである。壮絶具合が一歩抜きん出てたようでもあったのだ。パッケージに載っていたキャッチコピーは…
“果てなき絆は、やがて無慈悲な雨を降らす”
ふむふむ、こういうノワールもアリだと思う今日この頃である。韓国ノワールの世界にもっと触れてみたいとも思えた。