あきしげ

THE MUMMY VS FRANKENSTEIN マミーVSフランケンシュタインのあきしげのレビュー・感想・評価

2.5
ヒロインの男運がなさ過ぎて可哀想になる。

良かった点。

・ヒロインが真の主人公である
・怪物同士が対峙した時の演出
・中盤以降は良作のペース配分

悪かった点。

・低予算映画なのに長尺すぎる
・前半のムダなエピソードたち
・マミー側が圧倒的に不利すぎ

本作は古典モンスターの対決を描く。
まるで夢のような対決を思い描いた。
タイトルとパッケージから低予算と分かる。
過大な期待よりもツッコミどころを楽しむ。
それが低予算の映画を楽しむコツだ。
その前にネックとなる長さ115分。

こういう作品は長くて90分が相場です。
なぜなら、90分を超えると苦痛となる。
そもそもネタ自体が90分以上は厳しい。

では、本作が長尺になった理由。
ヴィクター周辺のエピソードです。
最初は主人公だと思っていました。
しかし、中盤から事情が変わる。

どう考えてもヒロインが真の主人公です。
物語で怪物同士を繋げる大事な役である。
ヴィクターはその要素の一つでしかない。

つまり、ヴィクター視点の序盤はいらない。
そのせいでマミー側は圧倒的不利な立場に。

どうせならヒロイン視点で進めるべき。
そうすれば、90分以内は実現が可能。

ただ、中盤以降はヒロイン視点となります。
これによって一気にテンポが良くなります。
最初からそうした方が良かったと思うほど。

最高潮となるのは怪物が対峙したシーン。
「なんだ、こいつ?」
フランケンシュタインの怪物が放つ言葉。
「お前もそうだろ!」
と、ツッコミを入れるのはマナーである。

このように中盤以降は俄然面白くなります。
それを最初からやっていれば良作であった。
これに気づかなかった製作側は残念の極み。

中盤までガマンすれば楽しめます。
その前に脱落するかもしれません。
あきしげ

あきしげ