藍住

ホールド・ザ・ダーク そこにある闇の藍住のレビュー・感想・評価

3.0
また凄い映画を観てしまった………。
アラスカという過疎化した地域に蔓延する闇。
中盤は『ウインド・リバー』のようだが、大量虐殺シーンの後は思わぬ方向へと突き進んでいく。
完全にアラスカという舞台を借りただけのようや設定がモヤモヤするが、観る価値はあった。
「先住民の子供が死んでも警察は1日で帰って行くけど犯罪者のためなら長時間かけてでも捕まえたいのか。(意訳)」と言うシーンの重さよ……。
私はこれ知っている。

彼らの行動の意味なんて彼らにしか分からない。
でも彼らを知ろうとしなかったのは誰かって言うとやっぱりコアやドナルド達だと思う。
結末を観る限り彼は選ばれたんじゃないかな。
未来がないと揶揄される彼らの物語を伝えられるのは彼しか居ないので。
『ウインド・リバー』を観てボコボコにされた人は見たほうが良い。
舞台となる場所は違えど、魂で繋がってる(と思う)ので。

考えれば考えるほど「無知」って凄いパワーを持っている。
無知であることは人を殺すこともできるし、反対に人を無敵にすることもできるんだなって思った。

主演のジェフリー・ライトがめちゃくちゃ良かった。
藍住

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