たき

悪女/AKUJOのたきのレビュー・感想・評価

悪女/AKUJO(2017年製作の映画)
3.5
キム・オクビン目当てで観ました。

途中から救いがあるのかないのか。わくどきするのもバカらしくなるくらいの徹頭徹尾ブレなく韓国ノワール。タイトル通り圧巻の超絶バッドエンドでした。

愛はひとをどんなずんどこからも救い出してくれる万能薬だと思うのですよ。ゆえにそれを奪われたものは復讐という名の無限の煉獄に叩き落とされてしまうわけなのですよね。
そこからさえも救い出してくれるものこそ、万能薬の本領発揮だとは思うのですが。
ジュンサンのスクヒに対する真意を、どうしたって考えざるをえません。
最後の会敵時の彼の言葉を、額面通りに受け取るべきかそうでないかはもう、確かめるすべなどないというか、相手がそう言う以上はそれがすべてであり、あとはもうただの希望というのもおこがましい祈りのようなものにすぎないのですけれど。
何を言っても信じてなどもらえないという諦観であったと思いたいのですが、それはそれでラストのバッドエンド感がさらに際立ってしまういやらしい構造。(ほめてます)

アクションシーンがすさまじいですね。当時みなさん劇場で酔うひと続出だったんじゃないかと余計な心配してしまうほど。
カーアクションが奇天烈でよかったです。あれどうやってアクセル押しっぱにできてるんだっけ?

キム・オクビンが激しく美人さんなのは当たり前として、整形前役の女優さんも激しくドストライクなんだけど誰だろう、とおもて調べてみたらまさかのキム・オクビン本人? ほんと?
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