「結婚式の日に人殺しなど…誰でもためらいます」
「勘違いしないで。結婚も任務のうちよ」
犯罪組織に殺し屋として育てられた少女・スクヒの過酷な恋物語。最初は育ての親と結婚するも、夫が敵対組織に殺害される。その後スクヒは国家によって拘束され、国家直属の暗殺者として第二の人生を歩むも、再び恋をすることに…。
とにかくアクションシーンが凄い!冒頭のFPSみたいな撮り方で50人を殺すアクションシーン、バイクに乗りながらの日本刀チャンバラシーン、そしてラストのバスに乗りながらの剣戟。こんな映像どうやって撮ったんだ!?と思わされる圧倒的迫力。監督が元スタントマンなのね。
一方、脚本とキャスティングはちょっとイマイチで、過去と現在と妄想が入り混じるせいでめちゃくちゃ話が入ってきづらく、顔も似ている人が多くて混乱する。割とシンプルな話のはずなのに。
ただやりたいことはハッキリしているし、部分部分は超カッコいいシーンが多いので、観る価値は十分にある。特に冒頭10分は観てほしい。
以下、セリフメモ。
「摘発予定だったパクとその組織は、彼女が壊滅させました」
「使えそうですね、この子」
「あなたは消えた存在よ。でも我々の仲間になるなら、生き返らせてあげる」
「生きていたくない。早く殺してよ!」
「あなたは死ねない。(エコー写真を見せて)あなたの家族よ。この子も死にたいかしら?子供のためにも生きなさい」
「"平凡に生きること"。退所後10年、その任務を果たせば一生分の年金と自由をあげる」
「この刺青、ずっと彫りたかった。やっとおじさんの仲間ね」
「お前のおじさんの仇を教えてくれないか?」
「私がこの手で殺します。そのために生きてる」
「今日お前は死んだ。死んだと思って、俺のために生きろ」
「あなたの新しい身分よ。経歴を完璧に覚えて」
「不謹慎ですが──あなたに夫が居なければと、少し考えてしまいました」
「今の夫より、愛する人がいたはず」
「命より大切だった男を失いました。苦しみを忘れるため舞台を選んだ。でもその舞台に、男が生きて戻った。彼を殺さないと、彼女は生きられない。あなたはどうします?」
「おじさん、これはブラジャー無しで着るドレスなの。何か想像した?…私はしたわ」
「標的は…前の夫?」
「夫のヒョンス、国家情報院の犬でしょ。嘲笑ってたのね。結婚を望んだ私を」
「あの…部長、本当に結婚させてもらえませんか?愛してます、スクヒを。血生臭い人生から解放したい」
「おじさん。ほんの一瞬でも、私を愛したことは?」
「お前を愛してた。だがお前の父を殺した罪悪感で、深く愛せなかった」
「怯えなくていい。振り下ろせ。俺を殺すんだ。そうすれば、その時から始まる。本当の苦しみが」