安堵霊タラコフスキー

影のない男の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

影のない男(2004年製作の映画)
4.4
このイメージが流れるように次々変わっていく様に既視感を覚えたとき、1/3/10というジャファール・パナヒに関する短編を後に作る監督と知って、1分程度でパナヒの境遇を表した卓越ぶりをもう一度見たいと思って探してみたものの、やはり題材が問題になってしまったせいか消されてしまっていたのは残念だった

そんな芸術性溢れかつエモーショナルな作品を手掛けるこの監督の、影を奪われた男の苦難という不条理なテーマは、まさにアニメ映えするものがあって感嘆した

終わり方には納得させられた一方で物足りなさも覚えたけど、それはきっとこの芸術的世界をもっと覗いていたいという気持ちからだろう