本当の作家性を爆発させている完全自主制作体制の映画。
これこそ21世紀のクリエイターのあるべき姿であり、商業スタイルなのではないかと思ってしまう。
好き勝手な表現と、ギリギリアウトな描写が気持ち良い。狂気を隠さず愛らしく表現している。
だけども暖かみがあり、品を損なわずほっこりする。恐るべき芸術。素人っぽい所も含めて洗練とは正反対のベクトルを極めればオリジナリティという見本。塚本晋也の「鉄男」を彷彿とさせる。
これからの続編も楽しみだが、それ以上に個人クリエイターが動画プラットホームと劇場公開の両立をどこまで確立できるか見届けたい。