メイマーツインズ

祈りの幕が下りる時のメイマーツインズのレビュー・感想・評価

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)
4.3
この親子愛に心が震える…。
東野圭吾原作のとても切ないミステリー作品。
Amazonプライムにて初鑑賞。

このシリーズは初めてで、原作も読んでいない自分でも十分この世界に浸ることができた。
東野圭吾原作の映画で印象的なのは”手紙〟と”容疑者Xの献身〟。
その2作品に勝るとも劣らない作品になっている。
演出がとても洗練されていて素晴らしい!”7つの会議〟と同じ福澤監督とは思えない(笑)
特にクライマックスからラストの演出は秀逸で、観る者の涙腺を緩ませる…
この作品から感じたのは、やはり映画は演出が大事だということ。
どんなに素晴らしい原作や脚本でも、演出力があってこそ。
東野圭吾の世界を福澤監督の”世界観〟を入れてしっかりと表現されている。

主人公・加賀恭一郎を演じる阿部寛が醸し出す空気感が観る者に安らぎをあたえてくれるのは、このシリーズの魅力のひとつのように感じる。
やっぱりいいなぁ〜、阿部ちゃん!
そして…松嶋菜々子の凄まじい形相と鬼気迫る演技!
彼女の表現力に脱帽!

ラストシーンで心が溶かされ、
エンドロールのJUJUの”東京〟が胸に沁みる…

ミステリー映画の傑作です‼︎