さうすぽー

祈りの幕が下りる時のさうすぽーのレビュー・感想・評価

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)
3.6
自己満足点 71点

この作品、いつの間にDVD出てたんですね(笑)
ずっと観たかったのですが、公開時期は忙しくて観れなかったのが残念です。

ですが今回ようやく観れて良かったです!

原作の加賀シリーズは好きな作品とそうでない作品がありますが、僕はこの話が 一番好きでした。

そして、この映画も話を良く再現されていたと思います。

阿部寛や溝端淳平等のいつものキャストはみんな良かったですし、今回のオリジナル人物を演じたキャストも凄く良かったです。

過去回想で、ある親子の話が登場するのですが、その一連のシーンが一番良かったです。
親子の絆を感じられるし演技も素晴らしいので、原作でも感動できるところを見事に再現してくれて思わず涙が出ました。

ただ、その原作にある良い内容とキャストの演技をとっても好きじゃない点は少なからずありました。

まず、主に前半に多いのですが、話や展開の内容を割愛したかったのかは解りませんが、下に文字で解説する事が多かったです。
冒頭だけとかならまだしも、あんまり入れられると文字を入れることによって映像に集中出来なくなってしまうので、個人的に止めてほしかったです。
地名も同様です。
台詞に地名が出てくるのにわざわざ文字で地名を入れる必要があったのかが疑問です。

また、これは原作通りの設定なのである程度は仕方の無い所ではあるのですが、加賀との接点を持たせるのが少し強引に感じます。
もう少しそこの接点を描いてほしかったのが正直な所です。

ですが全体的に原作を忠実に再現していて、演技も良かったので、映画を充分に味わうことが出来ました。
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(余談)
それにしても、今年の邦画実写は例年に増して豊作な気がします。

娼年、孤狼の血、万引き家族、カメラを止めるな!、SUNNY、そして祈りの幕が下りるときと…。
自分の中で70点以上の作品が多いです。
(比較すると去年は「火花」、「ちょっと今から仕事やめてくる」くらいです)

ですので、年末から始まる今年度の賞レースが非常に楽しみです!