わっしょい

シンプル・フェイバーのわっしょいのレビュー・感想・評価

シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)
3.6
サスペンス調のコメディかコメディ調のサスペンスか。

全くと言っていいほど期待せずに見ました。
良い意味で期待を裏切られ、普通に面白かったです。

シングルマザーの主人公、ママ友の親友、親友の夫の3人が中心人物。
親友が失踪したと思ったら、親友にゾッコンだった夫が主人公に急接近したりと、人間関係の移り変わりが激しい。
そうしている内に失踪したはずの親友の影を感じるような出来事が起こり始め、失踪に隠された真実を探る流れになっていく。

失踪周りのトリック自体は、かなりありきたりなものだったと思う。
ただ、キャラクターの心情の移り変わりや利害関係の変化が激しく、それについていこうとすると、ありきたりなトリックでもインパクトのあるものに感じられた。
特に利害関係の変化が凄く激しくて、ついていくのが結構大変。
むしろ、トリック自体がありきたりだからこそ、作品全体としていいバランスになっていると思った。

サスペンス映画にあたるとは思うけれど、全体として明るめでコメディっぽい印象だった。
途中まではコメディとサスペンスのバランスが結構良くて、作品に入り込みやすかったと思う。
何故かラストでコメディ調が爆速で加速するのは驚いた。
入り込みやすいように最初に明るくして、後半になるにつれ重めになるのがスタンダードなのかなと思っていたけれど、この作品は真逆だったのが新鮮に感じた。
個人的には、ちょっとノイズに感じてしまった。
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