中年の男が自殺を手伝ってくれる人を探して車で街を彷徨う
車の窓からはイランの貧しい人たちが住む地区が見えている
仕事を求めて車に群がる人がいる
プラスチックを拾って生計を立てている人、クルド人の若い兵士、アフガニスタンから来た神学生にインタビューするかの様に話しかける
アフガニスタンから逃げてきた老人はイラクとの戦争はイランの問題だと言う
車が脱輪したら当然のように皆が助ける
これにナレーションをつけたらイランの現状を世界に発信するドキュメンタリーのようだなと思った
男は希望を持てなくなった人の象徴として描かれているからなのか自殺の理由の説明はない
男は最後に出会った老人にやっと願いを聞いてもらう事ができる
老人は静かに自分の話を始める
老人の話は孤独を抱えているすべての人の心に届く言葉だった
話を聞いた後に見る風景が変わっていた
色々あっても生きていかないとな、と思ってしまいました