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桜桃の味の2465のネタバレレビュー・内容・結末

桜桃の味(1997年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

人が1人、自分の命を終わらせようとしている時でも時間は静かにゆっくり流れるものなのかもしれないな〜。エンドロールに移る前に映像が変わる、撮影の終了を知らせるって流れがおもしろかった。自死に向かう時、あれだけうるさかった周りの音が消えて、ただ雨風の音だけが響いていたのが印象的でした⭕️外の騒音とか雑音がうるさくて会話が途切れてしまったり、ガラス越しに話すせいで言葉が聞き取れなかったりしたけど、最後のバゲリとの会話だけはきちんと聞き取れていたところは意図的な演出だったのかな。それが意図的であれ、そうでなかれ、あそこでバゲリとの会話だけはクリアなように見えたのは人は会話に重きを置きたい時にその音だけははっきり聞こえる気がするからなのかと考えたり。バゲリと別れて飛行機がまっすぐ飛んでいくシーンが素敵だった。
「自殺が大罪なのは承知している、だが不幸であることも同じくらい大きな罪だ。」

「桜桃の味を忘れてしまうのか」。死ぬな、生きてくれ、ではなくてこの言葉を選んだバゲリがすごく好き。
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