このレビューはネタバレを含みます
自殺の手伝いをしてくれる人を探す主人公
怯えて逃げられたり出来ないと断られたりするが引き受けてくれる人がいた
その人は引き受けはするが止めた方がいいと語る
止めた方がいい理由が世界は美しいからで文字にすると陳腐だけど映画の中では本当に世界が美しいので説得が心に染み込んでくる
全然絶景ではない地味な美しさ
訪れたことが無い遠い国なのによく知っている地元に何か共通する部分があって懐かしい
説得している人自身も死のうとしたことがある
その時断念したきっかけはありふれた地味な幸せに触れたからだった
ものすごく派手な幸せや喜びではなく地味な幸せ
結局心を支えてくれるのはその積み重ね
主人公の依頼は自分が死んだのを確認したら埋めてくれというものなんだけど、説得受けて一度別れた後に寝ているだけかもしれないからしっかり確認してと念押しに行く
そこがすごく愛おしい