英題: Taste of Cherry
イラン映画。故アッバス・キアロスタミ監督・製作・脚本作。
カンヌで最高賞パルム・ドール受賞(今村昌平『うなぎ』と共に)
一人の中年男が、車を運転しながら自分の自殺を手伝ってくれる人を探し回るお話。
同じ道をぐるぐる回り、候補となりそうな若者に声をかけ車に乗せ、自殺する予定の場所(山にある1本の木の下に掘った穴)に連れていく。
「私は今夜、穴に入り睡眠薬を飲む。君は明日の朝ここに戻り、二度声をかけて返事がなければ土をかけて埋めてほしい。金ははずむ。」という奇妙な依頼に、若い兵士、神学生は拒否する。
3人目に声をかけた老人が病気の子供の治療費を得るため、やむなく引き受けることになるが。。
この老人が車の中で、「桑の実」に関する話をするので、これがタイトルに関係していると思うのですが、なぜ「桜桃(サクランボ)」なんだろう?と気になりつつ、意外なラスト。
この展開で、「生きる」賛歌な感じの読後感になるとは。なるほど〜
キアロスタミ監督、初鑑賞でしたが、今月から続々レンタルが始まってるので他作品も楽しみです。