桃子

ボイス・フロム・ザ・ダークネスの桃子のレビュー・感想・評価

2.8
てっきりホラー映画かと思って見たのだけれど、ホラーじゃなかった。ホラーと見せかけたサスペンスというのか。「レベッカ」を意識して作ったのかなあ。だいぶ捻ってはあるけれど、捻りが効き過ぎていてよくわからなかった。
主人公が狂っていくのか、あるいは彼女は○○の亡霊に憑依されてしまったのか、そのあたりが「見ているあなたの想像におまかせします」っていう感じで、もやもやする。この映画の雰囲気は嫌いではないので、なんだか消化不良を起こしたような気になってくる。
イタリアの古城は素晴らしいし、「ロミオとジュリエット」に出てくるような墓場が最高に雰囲気がある。壁の中から声が聞こえてくるというシチュエーションもホラーっぽくて悪くないのに、どうしてこんなにとっちらかった印象なんだろう。もったいない…
エミリア・クラークはなぜこの映画のオファーを受けたんだろう、なんて思ってしまった。ゴシックロマンスのヒロインにはあまり似合わない気がする。
桃子

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