桃子

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密の桃子のレビュー・感想・評価

4.7
「闇の魔法使いはハリポタの大ファン」

久しぶりに公開初日に映画を見るという行動に出た。でないと、つい後回しになってしまって、気が付いたら公開が終わっていた、ということになりかねない。
さらに、見た記憶が薄れないうちにレビューを書かないといけないのだけれど、これまたすぐ後回しになってしまう。最近はほんとに「やる気」がない。困ったものだ。
まあとにかくマッツ・ミケルセンが良かった!決してイケメンではないし、どちらかというと悪役顔である。そこがグリンデルバルド役にぴたりとはまっていた。ジョニデがスキャンダルのため降板したおかげで彼に役が回ってきたわけだが、役者にとってこれ以上の幸運はないだろう。ミケルセンは親娘でハリポタシリーズの大ファンで、どんな役でもこの映画に出られることは娘に自慢になるとばかりに大喜びだったそうだ。撮影に入っても、なかなかファン意識が抜けずに困ったとか。わかるわかる。
ジョニデはモヒカンっぽい髪型で右目が白くてかなりいかれたイメージだったが、ミケルセンは何も扮装をしていない。髪型も普通、目も普通。これがまたいい。普通なのだけれど、小細工をしなくても存在感がある。黙って立っているだけでも悪者オーラが出ていて、これは彼のもつ特殊な才能かなあ、なんて思ってしまった。キャスティングをした人、グッジョブ!
鑑賞するにあたって、前作を見て復習をした。前作を見て驚いた。4年前なのに、ほぼ忘れている。ストーリーにちょっと複雑な部分があるせいだろうか。復習しておかなかったらきつかったと思う。前作の最後でクリーデンスの本名がわかる。こんな大事なラストシーンすら記憶に残っていなかった。え??彼って、ダンブルドアのもうひとりの弟?何?誰?疑問が渦巻いているほやほやのところで最新作で続きを見たことになる。これは非常に精神衛生上よかった。
これから見る予定の方は是非、前作をおさらいしてから行ってください。
桃子

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