さききち

クワイエット・プレイスのさききちのレビュー・感想・評価

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
3.2
極上爆音上映@立川シネマシティにて。
初日レイト、滑り込みに成功!

世界を支配する静寂。そして、手話。
作中で交わされるコミニュケーションの9.5割は手話という異質な肌触りの作品。ここまで音声会話がないのは『ザ・トライブ』以来かな。

静寂は重々しく世界を支配するが、静寂を支配するのはー
他音を配した映画館で感じ、重みと逼迫と肉感と嫌悪。『ゼロ・グラビティ』同様、劇場での鑑賞でより映える作品。
キャッチコピーや予告から『ドント・ブリーズ』系の映画だと思いきや、予想はある意味裏切られた。

登場人物の行動が「え、バカでしょ?!」とイライラしてしまうような、思考の筋道が通らないものも多く-それは決してホラー映画によくあるような幽霊に向かって単独行動をするというような類のホラーあるあるな行動についてではなく-、時折冷めてしまった。

余談
①とは言いつつ、すごい好きなシーンもある(↓コメント欄参照)
②「”音を立てたら死”な映画なのに、なぜ爆音!?」と思っていたら…一切の静寂に慣れきった頃に心の芯から理解できる瞬間がやってきた。文字通り、身体を震わせ、魂まで震わせる良爆音企画。
さききち

さききち