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クワイエット・プレイスのnamのレビュー・感想・評価

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
3.9
「客席にまで伝わる音を出せない緊張感を味わう劇場鑑賞必須の作品!」

普段、ホラーの類は観ないのですが、"音を出したら即死"という設定が気になり鑑賞。

体感型の映画で、これは劇場の音響で観ておかないと魅力が半減する類の映画でした!

音が出せないという事で会話はほぼなしで手話や表情で意思疎通し、歩く時も靴を脱いでの移動。そんな中で聞こえてくるのは微かな衣摺れの音や息づかいがメイン、本当に小さな物の音が緊張感を作り上げていました。映画館の音響だからこそ聞こえてくる音響設計の繊細さです。

ストーリー自体はひねりもなくシンプルで謎の外来生命体により、音を出せなくなった世界である1つの家族に焦点を当てた、かなりミクロなお話。登場人物もほぼ彼ら家族。

その緊張感は客席をも支配、小さな音ですら発せない空気です笑 観客としてのマナーを問われている気もします。
隣にきたお兄さんはポップコーン持参でしたが、空気を読み劇中ずっと音を立てないサイレント食いでした笑
私も飲み物を飲む際は音を立てないように気をつけたりと、世界観を共有できる感覚です。

スルーされる方は問題ないと思いますが、気になっている方はレンタルなどの環境でなく劇場鑑賞をオススメします!
ただし神経質な方はマナーの悪い人に遭遇するとそっちが気になっちゃうかもしれないのでガラガラの時に観た方がよいかもしれません。
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