※ネタバレ多少あるかもしれません。
音を立てたら即死。
最初はドントブリーズに似たようなものを感じていた今作。でもそれとは全く違った作品にできあがっていました。
開始3分で絶望の底に突き落とされ、その後もうどうなるかわかりませんでした。
この世界で、私は生きていられるのだろうか。そう考えるだけでも無駄だと思いました。絶対に無理だから。
彼らのあの生活は、これからもずっと続きます。世界中が、音を立てたら即死状態だから。音を立てたらやってくる「あれ」は、どれだけいるかわからないから。
でも、その中でも彼らは強かった。恐怖、絶望。そんな言葉が思い起こされるような世界でも、彼らの中で一番大きかったのは「家族を思う愛」だからです。
どんなに世界になったとしても、どんなことがあったとしても、彼らはきっと、家族を思うことを忘れないのだろうと思います。だからこそ彼らは無敵なのです。
私はそんなことを思いました。ホラー、スリラーという私が苦手なジャンルなのにもかかわらず、この作品のことを忘れられないのは、この映画を貫くものが「愛」だからだと思います。
怖くて見たくないようなシーンもあったし、劇場から出ようかとも思いました。(私はこの手の映画が本当に苦手なのです。)
でも、最後まで見て、見てよかったなと心から思いました。続編があるらしい?とのことなので楽しみです。でも、もう続編では、会えない人がいる。寂しいです。アイラブユーの手話を、私は忘れない。