藤中恭美

クワイエット・プレイスの藤中恭美のネタバレレビュー・内容・結末

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

音を立てると何かがやってきて人間を襲うという終末世界で、そこで音を立てずに生き延びる家族を描く話。
最初、小さい子供がおもちゃで音を立ててしまって、何かがいきなり攫って行くところが、なるほどここはこういった世界なのねという感じでショッキング。
だからこの家族は会話もしないで手話でやっているのかという世界観がグッとくる。
しかもこの世界で、出産というとんでもないことをやってのける母親。
やはり母は強しという感じで、これだけでも映画が嫌でも盛り上がりをみせる。
が、ラスト近くで怪物を撃退する方法がわかって、大量の怪物が襲ってというところで終わるので、ちと消化不良を起こす映画なことも確か。
ここからが良いときなのに、えっ、終わり、みたいな、こういう終わり方もあるけれど、予算が確保できなかったのかな、と思ってしまう(笑)
ちょっと気になったのは、どこかの土地でゴーゴーと滝が流れる音と風でキーキーと音を立てているブランコ。
家族がちょっとしたことで立てる音には怪物がすぐにやってくるのに、滝の音とこのブランコの周りには怪物が来ない。
滝とか風が吹くたびにこの音がしているのでは周りは怪物だらけのはずなのに、いないところがちょっと設定甘くないかと思ってしまうんだけれど。。。
ま、そういった細かいことは気にせずに観れば、なかなか愉しめます。
藤中恭美

藤中恭美