老いて遊びをやめるに非ず。
ずっと前から気になっていた映画。
アマプラ配信終了リストで見かけて初めて配信されていたことに気付き、鑑賞。
30年鬼ごっこを続けた人達の物語。
良い年したおじさんが、TPOを全く弁えずに真剣に鬼ごっこをするのが面白い。
トラップ、嘘、協力、買収、スパイ何でもござれの鬼ごっこは、見ていてとても楽しそうだったし、やってみたいとすら思った。
実話に基づいたストーリーというのも好感を持った。
エンディングの際に基となった人達の実際の鬼ごっこの映像が流れるけれど、キャスト以上におっさん感のある人達が心の底から楽しそうに鬼ごっこをしていて、微笑ましかった。
映画本編のような派手さはないけれど、本編以上に心に響くものがあった。
劇中に出てくる「老いて遊びをやめるに非ず。やめるから老いる。」という言葉は印象深い。
まさにこの映画を一言で表すなら、といった言葉だと思う。
自分が昔から、自他共に認めるほどに遊びに本気になる人間だったので、凄く共感できる言葉だった。
真剣に遊ぶことは年齢関係なく楽しいし、むしろ大人になったからこそできることの幅が広がると思う。
この映画のように、この感覚を共有できる人を大切にしなければいけないなと思った。
映画に乗せることで言葉の重みが増して、より深く伝わるようになる。
映画の力の偉大さを改めて実感できる作品だった。
