ホーギーたち6人は少年時代からの友人。
今や40歳になった彼らが30年間続けている事、それは毎年5月には1ヶ月間鬼ごっこを繰り広げるということ‼
今や別々の場所に住んでいても、この１ヶ月は本気になって鬼ごっこをするのだ。(時に仕事をやめてまでw) 「お前が鬼‼」ってタッチしたいがために‼最後の鬼となって敗者になりたくないために。
しかし、仲間の1人ジェリー(ジェレミー・レナー)が今年をもって抜けるとの事…… 彼はこの30年間1度も捕まったことのない強者‼
誰よりもこの鬼ごっこに真剣なホーギー(エド・ヘルムズ)を筆頭に、彼らは一致団結してジェリーを捕まえようとする。しかも、彼の挙式が行われるという恰好のタイミング‼ 意気揚々と繰り出す彼らだが、ジェリーは鬼ごっこをさせたら世界一なやつで……
アホな男たちの、プライドと鬼をかけた戦いが始まる‼‼
一見して突飛でぶっとんだ設定のこの話だけれど、実話に基づいているとの事‼‼ アメリカ人ったら♪
おっさんたちの体を張った真剣っぷりや、それを楽しみ悔しんでいる姿は、それだけで楽しく幸せな気分になる♪
様々な計画も、過去の鬼ごっこ回想録も人間関係も、個性豊かな登場人物も、遊びとは思えないアクションも全て楽しく、たくさん笑わせてもらった♪
生き生きとしまくってるジェレミー・レナーにも微笑ましく、笑えるw 孤高のイメージの弓打ちジェレミーが最高に楽しそうだった(この撮影で骨折までしたらしいw)
そして、単なるハチャメチャコメディーかと思いきや、実は深く…………
彼らの信条であるフランクリンの言葉 “老いて遊びをやめるに非ず、やめるから老いる”というものが何度も出てくる。
なんて素敵な言葉なんだろうと思う。
自然と大人になる時、大人にならざるを得ない時、
自然と子供に帰る時、子供に戻りたいと願う時、
思い出す青少年であった時の記憶、
そこにいた仲間、今もいる仲間、なかなか会えなくなってしまった仲間……仲間だけにしかわからない共通の価値観、共通の思い出。
そういったものが誰しもにある。
人は徐々に歳をとり、環境も状況も変わっていく。
このメンバーたちが何を大事にしてきたのかが、胸を熱くさせる。人からみたらアホなこのイベントでも、それは当人たちにしかわからない深い意味がある。そして、羨ましくもある。
ラストも最高すぎた‼‼ 笑い泣き‼‼ エンドロールも、最高だった♡
欧米の上質なコメディーは、笑いと涙とユーモアとブラックさとがきちんと融合されているから大好きだ‼ イギリス映画でいえば『ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う！』に似てるかな。
ジャケは恐ろしくダサいけども……😂
